株式会社M.M.C. 【支援領域・販売】
競争優位性の確立
参入しようとする市場には、戦いに勝ち残った競合品で溢れています。大企業でなければ、似通った製品で後追いの勝負は出来ません。そこで必要になるのは、競争する上での優位性です。一般的には差別化と云われるもので、開発する製品に競合品にない特長を持たせることを示します。
一概に製品と言っても、製品がもたらすベネフィット(便益)を中心に、特徴・品質・ラインナップ・パッケージ・デザインなど製品そのもの、そして付随する保証・返品対応・アフターサービスなどの3つの要素で構成されています。アイデア品に応じた差別化ポイントを検討していきます。
ここでも重要となるのが、顧客ニーズの切り口で競合品とアイデア品の比較検討です。顧客ニーズの優先順位を参考に、競合品と比較して特徴あるアイデア品を創り上げます。基本的に価格は需要と供給の関係から決まりますので、顧客が欲しがり他には真似出来ない製品開発を目指します。つまり、高付加価値戦略が可能で高く売価設定できる(収益性を高くする)方法の選択です。
例として、加工食品に関する3C分析を右図に示します。
比較検討する切り口は、顧客ニーズの項目で捉えます。例は食べ物ですので、五味五感が中心となって製品の仕上がり具合を、アレルゲン・国産の是非・農薬や添加物などで安全を、加工や流通への企業姿勢で安心を見ています。そして、自社のアイデア品と競合品を比較することで競争優位性を探し出します(緑色部分)。因みに、右端の係数は、その商品に関して顧客が重要視する度合いで決めます。
これらの比較で自社の優位性が見付けられなければ、下段にある価格に頼らざるを得なくなり、収益性の向上は期待薄となります。従って、無ければ弱い部分を補強して、顧客ニーズの重要度(係数)が高い項目で差別化出来る製品を創りあげます。
比較作業では、無意識に自社品を有意にしたい想いが働き評価が甘くなるので、客観的に診ることが出来る目利き力が重要となります。自信が無ければ、開発のスペシャリストに依頼することが望ましいでしょう。
新商品を作ってみたが、新しい販路開拓を検討しているが、何故か上手く行かないとお悩みの場合は、全体が見渡せられる経営コンサルタントか販路コーディネータへ相談されるのが好いでしょう。
競合品との差別化を図り、顧客に選んで貰える製品を創り上げることが第一優先となります
“どこかオカシイ”や“どうしたら良いのか”と感じたら、お気軽にご相談下さい【携帯090-3799-8661】