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株式会社M.M.C. 【支援領域・観光】

再開発と町づくり

再開発は、観光地としての町づくりに必要な一面を有します。それは、交通インフラ・公衆トイレ・休憩所・宿泊施設などです。しかし、過疎化が進む地方では、コンパクトシティと併せて大規模な再開発を計画します。商業施設に居住区(高齢者用施設も含む)を併設し見るからに立派な建物なのですが、町のイメージからは程遠い建物であった場合、観光客はどう感じるのでしょうか。

開発案に対して、そこに住む住民参加は絶対条件なのですが多くは蔑ろにされ、効率重視のデベロッパー案に終始しているようです。これも、AIで述べた関連する一部組織の暴走と言えます。

村や町のコンセプトを最初に決める

見せ掛けの素晴らしさを謳う『空間づくり』を行っても、これから住む住民が『暮しづくり』を積重ねて行くのですから、住人のニーズを最大限取り入れなければ満足度が高まることはありません。そして、住民自身が自慢できない村や町を、観光客へどう紹介できると言うのでしょうか。

これを断ち切るには、『どんな村や町にしたいか』『何を持ってして観光客へ喜んで貰うのか』を明確に定めること、つまり村や町のコンセプトを最初に決めることです。

注意すべきは、「都会から来る観光客へこんな状況では恥をかく」とばかり、町の雰囲気を壊す箱モノや器作りをしては『恥の上塗り』となります。しかし、補助金目当てに土建業者やデベロッパーが群がり、『恥の上塗り』を繰返してきたのは周知の事実です。住民の一部は反対意見を挙げても無視され続け、多くの負の遺産が出現しました。この流れを断ち切るには、その目的に合致した補助金を選ぶべきで、補助金の規制のために町づくりの方向性を曲げるべきではありません。

広告や雑誌などから町の一角のみが著名で、その周辺は近代化している観光地が沢山あります。散策する観光客もその境界線を感じ取って、このエリア一帯が目的の観光地と判断します。範囲が狭く限られると判断したら、路地裏探索をしてディープに知りたいと歩き回ります。商売っ気が前面に出ているメイン通りしか見るものがなければ、「こんなものか…」の印象に変わっていきます。しかし、井戸があったり、土壁の古民家があったり、ひっそりと史跡が隠れていたり、巨木や草木が溢れていたり、昔ながらの生活文化が息衝いていたりと、探せば宝がある筈です。

 

住民が自慢できる町づくりを行い、町おこしに結び付けるヒントを探さなければなりません。何よりも決定権を持つ側が謙虚になり、担当者個々人の想いを封印し、マーケティングに基づいた全体最適化を目指す必要があります。そして、観光客目線を備え持つ「風の人」の存在は不可欠となります。

 

観光戦略を立案してみたが、地域民に方針を説明してみたが、何故か上手く行かないとお悩みの場合は、全体が見渡せられる経営コンサルタントか観光コーディネータへ相談されるのが好いでしょう。

町の再開発に住民の意向を反映させなければ、まちの活性度は高まりません
地元民の自信に満ちた言動が町の味付けとなり、観光客へ対して『魅力ある町』と映ります
“どこかオカシイ”や“どうしたら良いのか”と感じたら、お気軽にご相談下さい【携帯090-3799-8661】

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