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株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(販売戦略の立案 その6)】

MMCコラム(販売戦略の立案 その6)

2019年8月25日(日)

前回は、製品の特徴(=顧客が満足するポイント)を切り口として、自社のアイデア品と競合する他社品を比較する3C分析を話しました。これからお話しするSTP⇒商品コンセプト⇒4Pの全ては、この3C分析が出発点となります。従って、商品開発する上で競合品比較をしない事は、「自分が作りたい商品を作る」というプロダクトアウトから抜け出せれていない事を意味します。これでは、売れる筈もありません。

さて、3C分析を行ってどうするのかですが、STP(Segmentation、Targeting、Positioning)を探っていきます。先ずは、3C分析の中から、その特徴となる2項目を用いて競合品と自社品の位置付け(Positioning)をマトリックスで表します。2項目の組合せが多ければ、それだけ謳える特徴も多いと言えます。逆に、競合品と比較してその差が明らかでなければ、特徴が無い製品となりますので、売るのに一苦労します。従って、顧客が喜ぶであろう特徴を持たせるようにします。この製品の位置付けが決まれば、それを欲しがるであろう顧客を探し出し(Segmentation、Targeting)ます。Segmentationは、顧客の特性でグループ化することであり、Targetingは文字通りグループ分けした顧客にターゲットとしての優先順位を付けることです。

特性で顧客のイメージ像を描く時には、Personaという手法を用います。より具体的にイメージする事で、ターゲットへ対するアプローチ手法(情報の伝達法、商品の露出場所など)を明らかにする為です。

右図は、「本格的なコーヒーを野外でも手軽に…」をコンセプトとしたチルドカップコーヒーの位置付けを示しています。先ずは、競合品との比較から始めなければ、顧客が納得する製品は開発出来ないと肝に銘じることです。

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