課題解決には、その要因を探り出し、改善策をシステム（仕組み）として採り入れ、二度と再発しないようにする

MMCコラム（課題解決　その１）

2018年7月25日（水）

経営戦略の立案と実践に関して、企業を取巻く環境の中で「市場の機会」を見出す事が重要であり、実施段階ではバランス良く機能させるために全体最適化が必要と述べました。

しかし、中小企業が取組まれている①販売力・営業力の強化、②人材確保・育成、③収益性の改善は、毎年課題の上位に位置づけられています。ひょっとすると、この改善取組みが効果薄と考えられる要因は、立案した戦略自体が的を射ていなかったり、展開する優先順位を誤ったり、教育不足や抵抗勢力など受け入れ態勢に不備があったり、意思統一への説明責任が果たされていないなど、全体最適化以前の問題なのかも知れません。

課題解決は、経営戦略立案 その１で述べたように、課題 ⇒ 問題の本質 ⇒ その要因へと掘下げ、要因ごとに再発防止のシステムを導入しなければなりません。これは、目標達成へ向けて戦略を展開する上で妨げになる事柄だけに限ったことで、それ以外の事柄に手を付ける必要はありません。

そして、失敗しない為には、

１．全ての課題の抽出と解決方法を定め、本当に必要な改善策を見出す

２．取組む優先順位を決め、他への影響を考慮し全体のバランスを整える

３．説明責任・役割分担・研修などを施して、改善策の受入れ態勢を整え

４．経営者として強い信念を持って臨み

５．進捗を確認しながらＰＤＣＡを回し、達成するまで徹底する

ことが必要です。