株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(課題対応 その3)】
MMCコラム(課題対応 その3)
2018年3月30日(金)
物事が上手く行かない場合、そこには上手く行かない理由が必ず存在します。この課題改善を考えるとき、ビジネス上での重要性・緊急性・波及性や改善に要する経費・時間・労力などを検討し、優先順位が付けられます。
検討した上で重要性や緊急性が低いと判断し、「今は手を付けない」の結論であれば正解です。しかし、分かっているけれど検討せず、ボディブローの如く経営に悪影響を及ぼしては後の祭りといえます。
例えば、今までコラムに述べてきた課題などを踏まえ、左側の対策を行わなければ
・顧客目線に則った競合品リサーチ ⇒ 顧客ニーズは何なのかさえ不明のまま
・プロダクトアウトへの発想転換 ⇒ 顧客満足度が低い商品開発の継続
・上手く行かない原因究明の経営診断 ⇒ 課題の先送り
・事業承継させるための経営者教育 ⇒ いつまで経っても育たない
など、右側の結果となります。
右図は、2011中小企業庁の「中小企業経営者の事業判断に関する実態調査」です。相談の結果も同時に発表されていますが、経営改善の成果は経費削減策から予想できる範疇です。攻めの戦略を採るべきなのですが、これでは話になりません。
一つの事柄だけが課題として見えても、色々な要因が影響し合って表面化している場合が大半です。全体像を理解しなければ、単発的な対処で好いのか複数の対処が好いのかの判断はできません。
その領域に関して、幅広い知識と経験を兼ね備えた人に相談されることが望ましいと考えます。