株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(経営戦略の立案 その5)】
MMCコラム(経営戦略の立案 その5)
2018年4月9日(月)
今回は、会社内部の環境を見て行きます。前回までの分析で市場の機会(チャンス)が見付かっても、それをモノにする力量が無ければ強化する必要が生じます。この分析と準備を怠っては折角のチャンスに手を出しても、成果は指の間から抜け落ちてしまいます。
検討すべき項目は、経営資源(戦力の現状)と7S(組織の現状)です。双方ともに、充実していれば問題はありませんが、不足しておれば補強等で改善しなければなりません。これらを、別の切り口で考えてみます。
日本において、経営資源は人・モノ・金・(情報)と言われていますが、更に重要なのはアイデア・運用システムなのです。欧米では、アイデア+運用システム(=ビジネスモデル)が素晴らしければ、人・モノ・金は後から付いて来ますので、いきなりブレークスルーする企業が誕生したりします。未だに、日本では長い年月を要する実績偏重や融資における担保主義の側面があります。しかし、ビジネス面で求められるアイデア+運用システム(=ビジネスモデル)は、着実にウエイトを増してきています。
アイデアは、顧客ニーズをどれだけ的確に把握し、感動を与える商品・サービス(4Pの最適化)に仕上げるかに掛かっています。そして、運用システムは、経営資源を最大限活用し収益性を高めるための効率的効果的な業務体制が整っているかに掛かっています。
では、業務体制を7Sと言われる切り口で見ますと、目標を達成するための戦略、役割分担が明確で機能的な組織、効率的に運用する経営システム、効果を高めるスタイル・人材・スキル、戦力を団結させる価値観となっています。何事においても、全体をバランスよく仕上げること(全体最適化)が大切と言えます。