株式会社M.M.C.の「MMCコラム（営業企画　その３）」です

MMCコラム（営業企画　その３）

2018年11月30日（金）

新しい取組みや改善策に取組んでも、遅々として進展しない場合が多いのは何故でしょうか。考えれば考える程あれもこれも重要項目として浮かび上がり、堂々巡りに陥ってしまいます。

その要因として検証するのは、（経営戦略の立案　その５）で述べた経営資源と７Sです。経営資源は、その名の通り業務を行う上で充分足りているかどうかです。７Sは、右図に示すビジョンの設定やその共有化・戦略立案・組織の構築・運用面での機能性・組織文化・人的資源・知識やスキルなどです。つまり、元に戻って再確認し修正すると言う事です。

資源が足りていながら取組みが思うように進展しない場合、７Sの切り口で検証すると、縺れた糸が解けてきます。具体的には、「何故、進まないのか…？」をお題に関係者を集め、ブレーンストーミングとKJ法で課題・問題の本質・その要因へと深掘りします。後は、課題解決（その５）で述べた手法に則り、改善策へと導きます。

関連する話として、チャンドラーは『組織は戦略に従う』と言い、アンゾフは『戦略は組織に従う』と言いました。どちらも的を射ており、相互に影響を及ぼす関係性を示しています。ここでも、全体最適化の重要性が見え隠れしています。

このように、企画は単に市場調査から戦略立案を行うに止まりません。実践面での進捗を監視しながら、予定通りに進展しなければ原因を究明し、適切な改善策を打って計画通りに進展させる責務を負っているのです。