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株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その1)】

MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その1)

2019年12月8日(日)

課題を取り扱う時、その解決策が正解だったのか不正解だったのかは、結果を見ても断言するのは困難です。それは、遣り直しが利かないからです。従って、解決策を検討する場合は全て仮設思考で展開する事になり、より適したと思える解決策が望まれます。

従来の解決策を求める遣り方は、発見型手法といって判断する人のメンタルモデル(「こうやったら、ああなる」という行動イメージ)に基づいて直感的に決め、実践的にPDCAを回しながらより良い方向へ収束させていました。従って、支援する専門家にとっては、ヒアリング時の聞き漏れや聞き逃しを防ぐ為、数限りなくメンタルモデルを詰め込む必要がありました。それが、より望ましい解決策を選択する為の方法だからです。

確かに、経験や知見は多いに越したことはありませんが、引出しの数を無限に広げる事など出来る筈もありません。この点に関して、専門家の中には「遣ってみないと分からないのだから、分析や立案に然程時間を掛ける必要はない」などと嘯いている輩もいます。つまり、「此方も頑張って努力しているのだから、そこそこで勘弁してよ。少し回り道かも知れないけれど、最後が良くなれば好いでしょう。」との甘えが見え隠れしています。

これは、努力不足を正当化する屁理屈であり、事業者が内情を知れば到底納得の出来る話ではありません。つまり、事業者へは『顧客が大切だからマーケットインのスタンスで…』と謳っておきながら、自らは事業者の事より『慣れた楽の出来るプロダクトアウトのスタンスで…』と胡坐を掻いているからです。

事業者からは、「次から次へと悩み事が頭の中で蜷局を巻き、夜も眠れない」との話を多く耳にし、従来の方法に取って替わる新たな手法は無いものかと考え始めました。そのイメージとしては、検討の漏れやダブりを防ぐミッシーな方法で、論理的に整理整頓が出来ていて、全てが一覧表に表せられる仕組みはないものかと思案が続きました。

次回は、この問題へ正面から取組み、筆者である金廣利三が考案したPSシート(論理的に解決策々定を可能とするフレームワーク)を紹介します。

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