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株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その7)】

MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その7)

2020年7月14日(火)

アレンジを得意とする日本人は、欧米から入ったマーケティング手法を都合良く改悪し、その弊害で世界から置き去りにされています。戦術展開や解決策々定においては、最適解へ導かなければ目標達成など望むことも叶いません。しかし、今までの決め方はいい加減過ぎました。それを誤魔化す為に、形式的な策定作業を展開し、期待薄の施策を現場へ押し付け、実績追及をし続けて、各部署は遣ってる感で取り繕ってきたのです。

この状況を改善する一助として、従来の解決策々定手法に代わり、誰でも最適解を求めることが可能なPSシートに関して、その意味合いと手法を述べてきました。加えて望まれる事柄は、考え方・心構え・取組み姿勢といった行動の根っこ部分を正し、当たり前のことを当たり前に行おうと決意を新たにすることです。

その理由は、課題対応に迫られる当事者は、リスクが不確実な場合には避けて通ろうとします。役人や政治家が多用する「前向きに検討を…」と言って、塩漬け案件にするのと同様です。何故そうなるのかと言えば、リスクが表面化すれば対応策と改善効果で評価可能となりますが、リスクが表面化しなければ法螺吹き呼ばわりされます。更には、大惨事を回避出来たかもしれませんが、その証明は困難を極めます。そして、掛けたコストや労力を費用対効果で評価されでもしたら、「遣ってられません」となるからです。この不確実な「予測の問題」に晒された環境下では、人は先送りしたがるのです。特に、将来に関しては未確定な事柄ですから、この傾向は強くなります。

未然に防いだ損失を想像出来る人達は、この対応を評価します。想像力に欠ける人達は黙っていれば良いのですが、中には事を大袈裟に触れ回る不埒者がいたりします。如何にも忠誠を誓っているように振舞いながら、出来る競争相手を蹴落としに掛かるのです。他者を貶めて自分を優位に見せようとする腰巾着や茶坊主がいると、組織文化に影を落とし、ビジネス活性は停滞し、企業の将来展望は期待薄となります。

これらの足を引っ張る要素に捉われず、為すべき事柄を的確に導き、全社員へ明確な根拠で説明責任を果たし、「自社の弱み」へ取組みながら「市場の機会」をモノにしなければなりません。頼りは、正論に裏打ちされた考え方や手法を用いることです。

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