株式会社M.M.C. 【コラム ＭＭＣコラム（解決策々定に有用なＰＳシート その８）】
ＭＭＣコラム（解決策々定に有用なＰＳシート その８）
2020年7月14日（火）
課題解決に関してアレコレ書いてきましたが、どの企業であっても的確に課題へ向合えばビジネスは前進し、停滞や後退することはありません。しかし、多くの現場においては、行動の方向性を導き出す経営戦略立案時には、ＳＷＯＴ分析の中に遣りたい“想い”を忍び込ませ、課題に対する解決策々定時には、発見的手法で“想い”を直に打ち出します。つまり、最初から最後までプロダクトアウトの発想が根底にあり、戦略立案や解決策々定は辻褄合わせに成り下がっているのです。これでは、失われた10年が３回りどころか永遠にループするかも知れません。その反動なのか、事業承継は半数程度しか目途が立っていません。
ＧＡＦＡなど急拡大する海外ビジネスを視ると、それを可能にする市場環境の違いもありますが、何よりも「顧客ニーズ」⇒「顧客期待」⇒「顧客満足」へフォーカスしたマーケットインの考えが伺えます。どんなに巨大な企業であっても顧客が離れたら倒産するし、小さな企業でも顧客を掴めば急拡大も夢ではありません。この流れは我が国にも着実に浸透しており、対処を怠った結果が今の現状となっているのです。
そろそろ襟を正して、課題へ正面から向き合わなければ、未来は開けてきません。その動きさへも見受けられない様では、誰も後を継ぎたがりません。また、有能な社員からは見切りを付けられ、気付けば誰も当てにできない状況に陥ります。ビジネスの様相が激変する今、マーケットインへのシフトは待ったなしなのです。
ダーウィンが述べたと誤解されている『適者生存』に関して、本家のハーバート・スペンサーは、進化する原動力に関して「生存闘争に向けた力強い意識的な努力の積み重ね」と唱えました。一方のダーウィンは、「個体が生まれつき持っている適応力」と唱え、時代背景によって優生主義や弱肉強食などとも混同されながら拡がって行きました。何れにしても、『適応力』と『闘争に向けた強い意志』の２項目は、異論のない処です。では、ビジネス場面に戻って、どう考えてどう対処したら良いのでしょうか…。ＰＳシートに関する解決策々定の内容を８回記載しましたので、今一度読み直して参考にしてみて下さい。ご検討を祈ります。
