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株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その6)】

MMCコラム(解決策々定に有用なPSシート その6)

2020年7月14日(火)

前回お話ししたように、解決策の多くは的を射た内容となっていません。その原因は、当事者の“想い”や“思惑”が入り込む余地が残され、論理的に扱うべきとのルールが守られずに運用されているからです。それは、戦略立案のSWOT分析などで、最初から答え在りきの辻褄合わせ工作が垣間見られたりするのと同様です。

解決策々定で多用されているのは、メンタルモデルによる仮説形成(発見的手法)です。それは、原因究明もそこそこに「その問題には、この解決策で間違いなし」という直感的な“閃き”に近い決め方です。専門家の中には、「実践しながらPDCAを回すのだから、最終的にはより良い改善策へ辿り着く。最初からあれこれ検討して時間を浪費するより、実践することが大事」と、この手法を擁護する輩さえいます。

次は、モノの本にも書かれている“ロジックツリー+ピラミッドストラクチャー”で導く策定法です。この手法は、論理性が高く専門家の勉強時には必ず登場しますが、現実では限られた専門家しか用いていません。その理由は、あらゆる事柄を検討しミッシーを担保するために、メンタルモデルの引出しを膨大に用意する必要があり、ケースメソッド研修などに多大な労力を要するからです。従って、一部の専門家(経営コンサル)などの専売特許となっています。

しかし、これらの手法では、課題を取巻く全要素を掌握するには不十分で、改善策は部分最適となり易い。改めるには課題に関する全てを明らかにし、必要な改善策を明確に決めなければなりません。つまり、“ロジックツリー+ピラミッドストラクチャー”の策定法を基本に、課題に関連するフレームワークの項目を切り口に用いてミッシーを担保し、全ての要素を明らかにするのです。その結果、全体を俯瞰的に眺めることが可能となり、改善策を適切に組合せた全体最適化も可能となるのです。

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