株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(商品開発 その1)】
MMCコラム(商品開発 その1)
2017年12月24日(日)
今回から、商品開発に関する話を掘り下げてみたいと思います。「作っても売れない」の話は、全国に蔓延しています。ある商談会の結果分析では、その場での商談成立は340件を超える全商談数の僅か5%であり、継続交渉の末6か月後で商談成立へ至ったのは18%でした。なんと全体の8割が「売れない」状況下にあると言えます。この問題点はどこにあるのでしょうか? 一昔前の企業では、「売れないモノでも売るのが営業」とばかり、潤沢な経費を大盤振る舞いする営業部隊が闊歩していました。しかし、長引く低迷と消費者の選択眼が肥えた結果、たとえ売れるモノ(消費者ニーズを捉えた製品)であっても、その他の仕掛けを違えると売れない時代になったのです。
では、売れる製品と売れない製品の違いは? 多くの開発現場では、想いやアイデアを製品化しようとします。しかし、必ずと云ってよいほど既に競合品が存在し、それは消費者が認めたから店頭に並んでいるのです。問題は、図の黄線の如くショートカットで製品化することで、競合品を調べようともしないことです。つまり、消費者ニーズも調べずに製品化していることです。そんな中で感性の良い開発品は希に存在しますが、それは例外中の例外です。