株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(意識・心構え・取組み姿勢 その2)】
MMCコラム(意識・心構え・取組み姿勢 その2)
2019年10月31日(木)
前回は、人の行動の源になる『想い』を考える時、その判断の礎となる見識(意識)を拡げることが大切だとお話しました。世間知らずの如き意識では、多くの顧客から賛同を得る算段が叶わないからです。一方、誰が何と言おうと自身を正当化するバイアス(身勝手な判断基準)は、多かれ少なかれ万人が有すと言われる悩ましい習性です。それは、
≪自己中心性バイアス≫
自分を中心に位置付けて、世の中の物事を理解する
≪自己奉仕バイアス≫
望ましい結果の場合は自分に原因があり、望ましくない場合は自分ではない
≪正常性バイアス≫
被害が予想される下で、都合の悪い情報を無視し、「大丈夫」と過小評価する
≪確証バイアス≫
都合の良い情報を集め、反証になる情報は無視し、自分は間違っていないと断じる
≪認知的不協和≫
矛盾する2つの認知をした時、別の理屈を用いて自分が支持する認知を堅持する
≪生存者バイアス≫
失敗しても、大きな問題と捉えずに見過ごす
≪アンカリング効果≫
ある事柄の評価において、最初に注目した特定の情報を重要視し過ぎる
などで、居心地の良い環境を維持する為に、自身へ言い聞かせる自己暗示のようです。無論、誰にも迷惑を掛けない自分だけの世界でなら、特に問題とはなりません。しかし、人は他人と係わりを持ちながら生きていますし、ビジネスの社会であれば勝手な判断が許されるものではありません。
従って、常にこのような習性が備わっていると戒めなければ、どこで足元を掬われるか分からないのです。ここ最近で下した幾つかの判断を顧みて、勝手な『想い』に影響されていないかどうか。少しでもあれば自身も例外ではないと肝に銘じ、襟を正して物事に取組むよう心掛けなければなりません。