株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(意識・心構え・取組み姿勢 その1)】
MMCコラム(意識・心構え・取組み姿勢 その1)
2019年8月25日(日)
今まで、ビジネスを効率的に効果的に進めるための注意点を述べてきました。その中身は、経営診断、顧客目線、商品開発、発想の転換、課題対応、課題解決、経営戦略の立案、販売戦略の立案、営業企画、営業などに関してです。これらのスキル・知識・行動は成果へ直結する事柄ですので、大切なのは言うまでもありません。
しかし、行動するのは人ですし接する相手も人です。その人に関しては、「人はロジックとパッションで動く」と言われています。従って、これからはパッションつまり『情』に関する部分を見て行きます。
先ず手始めは、人の意識に関して見ていきます。物事に対して人の行動を決定するメカニズムにメンタルモデルがあります(ピーター・M・センゲ)。それは、推論の梯子と言われる知識と経験によって形成される判断基準です。右図に示すステップの内容を見ますと、理解していない事には手を出さないのが分かります。自身で体験し納得し物事の判断基準となっていなければ、その行動は行われないのです。ここに、意識改革の難しさがあるのです。
それは、『百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず』であり、山本五十六の名文句にも登場しています。つまり、失敗も含めて多くの有用な経験を積まなければ、自立した有能な従業員は育たないことを意味しています。しかし、今の社会は失敗を嫌い、成長する機会を狭めているのは残念な事実です。