株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(発想転換 その1)】
MMCコラム(発想転換 その1)
2018年3月30日(金)
顧客目線に立って商品開発を進めている心算であっても、多くの場合は消費者が望む商品へ仕上がっていません。そのまま進めると(商品開発 その1)で紹介した商談成立5%の現状が待ち構えています。従って、市場での競合品を調べ、消費者が欲している『価値』を的確に押さえた商品開発をしなければなりません。
なぜ、このような間違いが起こるのかと云えば、大半の人が持っている自信過剰バイアスにあります。それは、『自分は平均以上だと思い、間違いは起こさない』という過信です。その結果、『自分が作りたいモノを作る』が繰返し行われているのです。しかし、運転や投資やギャンブルの失敗などから解るように、大半の人は自信過剰バイアスによって成功(顧客ニーズへの対応)とは掛け離れた商品開発を行っているのです。
この落し穴に嵌らないためには、自社の技術や原料(自社シーズ)を用いて何が作れるのかというプロダクトアウトの発想から、顧客が求めているモノ(顧客ニーズ)を調べて何を作ればよいのかというマーケットインの発想への変換が必要になります。無論、中小企業では顧客ニーズに基づいた自社シーズの活用と考えれば良いのです。