株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(販売戦略の立案 その3)】
MMCコラム(販売戦略の立案 その3)
2019年8月25日(日)
今回は、製品・サービスの特徴作りに関するお話です。これは、「売れる・売れない」へ直結しますので、経営の安定や成長・衰退へ大きく影響を与える事柄でもあります。しかし、想像以上に「売れない」現状が待ち受けているのも事実です。
先ずは、何故売れないかを考える時、そこには、
1.必要なモノは大部分で事足りている
2.所得が増えていないので、重大性や緊急性が高くないと買わずに我慢する
3.買う場合は、磨き抜いた選択眼で厳しく吟味する
など、消費者の購入へ至るハードルが昔と比べて格段に高くなってきているのが分かります。従って、顧客に選んで貰う為には、顧客の期待に沿った商品開発が必須と理解出来ます。
しかし、現実では競合品とアイデア品の特徴を比較検討するでもなく、開発者の想い(思い込み)が最優先で商品開発が進みます。【商品開発その1】でも述べましたが、顧客が何を期待する(顧客ニーズ)のかの切り口で競合品と比較検討(3C分析)しなければ、アイデア品の特徴など判断できる筈がありません。商品開発の方向性の全てが、この出発点から論理的に展開されるのです。つまり、
1.どんな特徴を持たせるのか
2.そこから何がベネフィット(便益)として謳えるのか
3.競合品の中での位置付けは
4.それを欲しがる顧客はどんな人達か
5.簡単に一言で商品を言い表すなら
など、STPや商品コンセプトその後の4Pは、事務的な流れ作業で導けるのです。いや、事務的に導かなければ整合性が取れず、辻褄合わせのピンボケ商品となってしまうのです。次回は、商品開発のスタート時点で行う3C分析から、具体的に話しを進めます。