ホーム » コラム » MMCコラム(経営戦略の立案 その3)

株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(経営戦略の立案 その3)】

MMCコラム(経営戦略の立案 その3)

2018年4月9日(月)

経営戦略の立案に関して、外部環境も内部環境も事実・精度の高いデータ・確度の高い情報を扱いますので、出てくる経営戦略に企業の『想い』が入り込む余地はありません。今までの多くの間違いは、分析の中に入る筈もない企業の『想い』が最初から刷り込まれ、鉛筆を舐めながら遣りたい事への辻褄合わせの戦略を立案していたことです。無論、正しく分析し立案した経営戦略の中に企業の『想い』が見付れば、それを否定するものではありません。

外部環境の分析に関しては、社会環境(世の中の動き)と業界環境(業界・競合の動き)の2つに大別されます。

社会環境(世の中と消費者の動き)の大きな流れを見るには、政治:Politics、経済:Economy、社会:Society、技術:Technologyの頭文字を戴いたPEST分析と、消費者の動きを見た市場動向分析があります。

PEST分析は、世の中の変化や関係する新技術などから、世の中への影響を見ます。一例では、景気回復政策が打たれても、大企業の内部留保が増えただけで、一般の消費者にとってはデフレ大歓迎が続いています。多くの企業にとって「消費者の財布の紐は固いまま」と言えます。

市場動向分析は、世の中の変動へ影響を受ける消費者がどの様に変化しているかを見ます。売上げは、市場への供給量にも関係しますが、流行や消費者離れといった需要の変動が最も重要となります。この消費者需要への影響を見るには、消費者物価指数などから見える、何を削り、何へ回しているのかの動きです。一例では、安・近・短の旅行やスマホゲームなどで気分転換を図り、偏った業界のみが潤っているようです。

PAGE TOP