株式会社M.M.C. 【コラム MMCコラム(課題解決 その6)】
MMCコラム(課題解決 その6)
2018年7月25日(水)
5回に渡り、課題解決に関して述べてきました。一般的に課題と言えば、特別に大きな問題が浮上して、早く解決しなければならない状態を想像します。しかし、経営目標の実現に向けて関係各部署が取組んでいる日々の仕事も、目標達成へ向けた課題解決と言えるのです。日々の業務であるルーチンワークでさえ、効率化や効果的に成果を得ようと改善取組をすれば、課題解決の対象となります。つまり、普段の仕事自体が課題解決への取組みと言えるのです。
仕事は、社内の関係各部署と有機的に作用し合って成り立っています。従って、一部分だけを最適化しても、他の部分が歩調を合わせなければ、全体の進行は期待通りには行きません。つまり、全体を最適化しバランスを整えなければ、折角取組んだ努力が水泡と帰してしまいます。
多くの事業者は、表面化する問題へ短絡的な発想で解決策を策定され、我武者羅に取組まれようとします。現場から解決策への指摘があったとしても、「既に決まったこと」の一言で押切ろうとします。無論、真剣に考えた末の事ですから、気付いたとしても中々曲げる訳にも行きませんし、公言してしまった後では尚更の事です。しかし、その改善策が最適解になっているかどうか、これはこれで新たな問題の発生と謂わざるを得ません。
目に見えないビジネス環境の変化が、企業へ対してあるべき姿への革新対応を求めてきます。未来の事は誰にも解る筈がありませんが、その為に最適解を求めようと環境分析し経営戦略を立案します。そこには、勘や経験に頼ることなく、論理的に客観的に導き出される答えがあるのです。
当たり前の事を当たり前に行うのが困難なご時世ですが、その原因は案外社内に蔓延している要因と言えなくもない様です。いま一度、客観的に事象を見詰め直してみる必要が在りそうです。その出発点は、意識(認識)を新たにし、論理的に考えてみることからスタートです。